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歩きはじめた赤ちゃんと犬猫たちと奥さんとの素敵な日々!


by papanatti
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ねぇ、どこいくの~?

きょうはちょっと絵本のことを書こう。

3年前に出版社を始めたとき、最初に出したのが
かべやふよう(壁谷芙扶)さんの
『ねぇ、どこいくの~?』だった。
彼女とは、山口正児さんの紹介で知り合った。
その後壁谷さんの展覧会が
千駄ヶ谷の“ギャラリーef”で開かれたので、
ゆきちゃんと2人で見に行った。
明るい絵がたくさん並んでいたが、
なかでも心ひかれたのが
小さな女の子がたくさんの犬につなをつけて
うれしそうに引っ張られている一枚だった。
その普通ではありえないシチュエーションに
絵の前でゆきちゃんと大笑いしてしまった。

そのあと、壁谷さんといろいろ話しているうちに
「この女の子を主人公にした絵本を
つくりたいなあ…」
という気持ちになったのだった。

私たちが青春出版社から出した、渡辺怜子さんの
『イタリアの陽気な食衣住』にレシピ用のイラストを
彼女に描いてもらったのはそのあとだ。

それから約1年。
ほぼ原画が出来上がったときは、
まだ出版社をつくってはいなかった。
とても可愛くてパワーのある絵が
たくさん仕上ったのは、壁谷さんの努力のたまものである。
どこかに売り込もうか、どうしようかと悩んでいるうちに、
ゆきちゃんが実用書出版社の契約社員になったり
みるが妊娠したりと、いろいろあったのだった。

とにかく、それまでは絵本をつくろうと思ったことは
まったくなかった。
好きな絵本はもちろんあったし、
毎年日本橋の丸善でやる世界の絵本展に
ときどき行ったりはしていた。
日本には、なかなか綺麗な絵本がないなぁ、
と思ったりもしていた。
中身も、いかにもお子様ランチ風
(お子様ランチもいいものだけど)が多く目立つので、
あまりよく考えたりしなかった。

それが、こうしてとてもいい絵を描きあげてもらった。
なんとか、これを自分たちで出版したい……
と思いはじめたのが、リトル・ドッグ・プレス誕生の
きっかけになったのだ。
by papanatti | 2005-03-12 10:01 | 絵本