歩きはじめた赤ちゃんと犬猫たちと奥さんとの素敵な日々!


by papanatti
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久世光彦さん

2日に亡くなった久世さんの葬儀がきょう行なわれた。
私よりひと廻り上の70歳。かなり突然の死だったらしい。
葬儀を映すテレビで久しぶりに森繁久弥の姿を見た。この人は92歳。
杖をつき、両脇を支えられながらも、自分でなんとか歩行していた。
故人への想いもあるだろうが、「俺は生きてるぞ」という
世間へのアピールもあったにちがいない。

久世さんとは、彼が最初の本『昭和幻燈館』を晶文社から出したときの
担当編集者として会ったのが最初だった。
打ち合わせはいつも「赤プリ」こと赤坂プリンスホテルのバーだった。
薄暗いボックス席で、雑誌連載の記事の取捨選択、原稿整理、校正、
そして書名決定まで、けっこうひんぱんにお会いした。

本が完成した時、お礼にと、ロンドンみやげの洒落たセーターを
いただいた。
久世さん自身、おしゃれだったが、派手というのではなかった。
オーソドックスでシックなダンディを狙っていたのだろう。

最後にお話ししたのは3年前、坂川さんの『遠別少年』を出版した時だ。
本を読んでいただこうとお送りし、数日後に電話をした。
「あー久しぶり。本、届いてるよ。なかなかいい装丁だね。
ゆっくり読ませてもらうよ」
と言ってくれたが、その後、感想を聞きそびれたままだった。
まだまだ現役で活躍されると思っていたが、あっけなかった。

樹木希林さんがテレビの取材で
「(こんなにすばやく亡くなったのは)うらやましい。
『どうだ、うまくやったろう』って、電話がかかってくるんじゃないかしら」
とコメントしていたのが印象に残った。
ご冥福をお祈りします。
by papanatti | 2006-03-07 23:54 | 映画演劇